円明の境地

あるとき、武者修業中の侍が宮本武蔵に、「先生、剣道の修行に最も大切なことは何でございましょうか」と質問したことがある。 「円明(えんみょう)」 武蔵はこう答えると、畳のへりを指して、「まず、そのへりを渡ってみられよ」といった。 (中略) 「剣…

脚力を活かす前蹴りの角度

図2.12は、座った状態において、下肢がペダルを押せる力(踏力)の能力を示します。 ペダル面が座面にほぼ等しい場合に最大200%の踏力を出せます。しかし、この場合は図より明らかなように、足先を持ち上げている格好となっています。 疲れないで力を発揮で…

腕の重さは3キログラム?

人間の体重を身体部位別に分けると図2.10のようになります。これは、身体各部位の重量を身体全体重量に対する割合(重量比・%)として表したものです。 片腕だけをみますと、その重量比は手、前腕、上腕を合わせて6%になります。これは体重が50kgの人であ…

続飯付け

有名なのは、念流(馬庭)の技法で、「敵を連れ込み、負す処を、世人俗に唱して当流のそくひ付けという。これは敵の太刀に我が太刀の米糊にて付けたる様に、外より見ゆるがゆえに、かく称するものなり」(『念流兵法心得』) “そくひ”とは続飯と書く。飯粒を…

四股踏み

四股(相撲の四股との比較) 両足で地を踏みしめる鍛錬。腰を作る効果がある。この鍛錬を先生が重んじた事については、今では門外まで、広く知られるところとなった。 (中略) 今回、佐川伝「四股」を演じていただいた佐久間氏は佐川宗範より直接四股の指導…

「ふくらはぎ」があるのは人間だけ?

ふくらはぎは人間だけが持っています。 脚力の強い馬や、人間に近いとされる猿にもふくらはぎはありません。彼らは背骨を水平にして四つ足で歩いているため、ふくらはぎが必要ないのです。 (中略) 重力の影響で血液の70%は下半身にたまるともいわれていま…

1分間の片足立ちでウォーキング1時間分の負荷「ダイナミックフラミンゴ療法」

昭和大学整形外科・阪本桂造教授は、1分間の開眼片足立ちを「ダイナミックフラミンゴ療法」と名づけ、長年、患者に指導してきた。 「片足立ちは、場所も必要としないうえ、じつに短時間で骨の形成を促すのに十分な運動効果が得られる。片足立ちを左右1分ず…

体重が減って痩せても、ぽっこりお腹は鍛えないと細くならない?

お腹がでてくるのは、脂肪のせいばかりではない。普段から運動をしていないと、しだいに腹部全体の筋肉が衰え、腹壁がゆるんでくる。 そのために重力にしたがって内臓がせりだしてしまうのである。お腹をスマートにするためには、やはり腹壁全体の筋肉をきた…

ストレスがブドウ糖を脂肪に変える?

以前、TBSさんの番組“がっちりマンデー!!”で紹介されていました「藻からガソリンを作る研究」が興味深かったです。 中学校の理科で学びました植物の光合成(化学式・化学反応式)…“二酸化炭素と水”から“酸素とブドウ糖”が作られるというものですが、そ…

若返りのホルモン「パロチン」

唾液には、若返りホルモンとよばれるパロチンが含まれている。 唾液は三つの分泌腺である、耳下腺、舌下腺、顎下腺から分泌されている。それぞれの成分はほとんど同じだが、パロチンが分泌されるのはこのなかでももっとも大きな分泌腺である耳下腺である。 …

石鑿の原理

「石鑿の原理」とは、拳や剣が相手にあたるという瞬間に、全身を使って自らの動きをとめることで、強力な威力だけが飛び出すように相手に伝わる、という身体の使い方で、竹刀で打ち合うときにこれを行うと、相手は身体に染み込んでくるような圧倒的な衝撃を…

吊り腰

またここでは聞き慣れない「吊り腰」という言葉が用いられているが、師範によれば、猿が二本足で立ち上がった瞬間の姿勢とする。 それはあたかも腰が天井から吊り上げられたかのようになり、後ろ足の膝はやや曲がっており、上体が不安定に前に倒れかかった立…

重心をコントロールする五指

島津師範によれば「人間の動きは五本の指ですべてを表すことが出来る」という。 (中略) 「人さし指は読んで字の如く人を指す。すなわち『進む』動きを表します。 薬指は薬を塗るのに使うからこの名があるのですが、軟膏などを容器から取る動作を想像しても…

打撃の神髄

「私は、あなた方の半分しか力は使わないが、斬れ味は何倍にもなる」 (中略) もともと日本刀は、重力と刀そのものの形を絶妙に利用した武具である。一・五~二キロと重く、反っているので、構えた時にも、そのバランスを少し変えることで手で握っている柄…

木陰の大事

忍びの「木の陰に身を隠す」行動は、心理学的には「障壁信号」といって人が物理的障壁の陰に隠れると身の安全が確保出来たように安心する反応と、少しでも発見されにくい場所という二つの意味がある。 忍術伝書 正忍記 (武道叢書) 忍術の伝書には、有名な“三…

柔道組み手・体さばき上達法

紹介されている投げ技の数は少ないのですが、投げや締めのコツ、投げるときの感覚がわかりやすいですね。 意識すべきポイントが明確になるので、上達や技術向上の早道になるように感じました。 とくに、脇の開け閉めの項が興味深かったです☆ 柔道組み手・体…

強くなるために必要なのは「弱さ」

武道を導く師範の弟子に、私は常に語る。 「武道は強くなっても、それだけしか知らぬ者は、強が凶につながっているのだから、弱を分析するようでないといかぬ」と。 「弱い弟子を指導するにあたり、弱さを分析できない者は弱い弟子を指導することはできない…

軽い刀を重く使い、重い刀を軽く使う

「軽い刀を重く使い、重い刀を軽く使う」という剣術の教えを知っていますか? (中略) 刀を振り上げるのに、自分の身体を動かすなんて発想はまったくなかったです。 つまり、「重い刀を軽く」扱うには、その分だけ自分の身体を動かさなければならない。逆に…

太刀の理合

鹿島神傳直心影流の「振棒(ふりぼう)」と呼ばれる素振り武具は長さ約155センチ、重さ約16キロもあり、これで五百本から千本もの素振りをこなすという。 (中略) 直心流の形稽古には、運(雲)歩、真歩という丹田に気を込めた独特の運足法と、この振棒を振…

DVDでよくわかる 勝つ! 倒す! 空手

DVDでよくわかる 勝つ! 倒す! 空手 (SPORTS LEVEL UP BOOK) 監修:中本直樹(新日本空手道連盟 正道会館 館長代行)モデル:伊藤克剛・山中政信・石橋祐典・朴明洙・古田太一・橋本悠平・町分元気・松本茂人・高木淳・平野将哉・中川敬介・後川聡之・鈴木修…

至射は射ることなし

…紀昌はものうげに言った。 至為は為すなく、至言は言を去り、至射は射ることなしと。 訳:もっともすぐれた行為は、その行為をなさないことであり、もっともすぐれた言葉は、言葉を発しないこと、つまり沈黙にある。そのようにもっともすぐれた射術は射るこ…

文鎮刈り

あれは、山嵐や空気投げと並び称される幻の技、「文鎮刈り」じゃねぇか… ビュンと春兵! 3 (少年サンデーコミックス) 柔道漫画で主人公が習得する必殺技…幻の投げ技というと「山嵐(やまあらし)」のイメージが強いですよね。講道館柔道の西郷四郎さんの得意…

底を抜く

武蔵殿はそこで「底を抜く」という事を実践していたのです! 底を抜く? 戦意を喪失させるという事です… 超訳 五輪書 剣術の達人・剣豪「宮本武蔵」を描いた漫画で、巌流島で佐々木小次郎との決闘に勝利してから後のお話。 とくに、印象的だったのは、相手の…

合気の掛け方

合気が入った瞬間、ショックが相手の首を襲う。あまり強く合気を掛けると、むち打ち症になることもある。 幻の神技・大東流合気柔術[ビデオ] 合気を掛けるという行為・動作は、柔道で言うところの“事前作り(重心崩しのための仕掛け)”のようですね。その目…

映画『AIKI』

AIKI [DVD] 本格的な合気の技が手軽に見ることができる興味深い映画です☆ 大東流合気柔術六方会(古武道・古武術)の岡本正剛さんが武術指導&登場キャラクター“平石師範”のモデルをされていると知って見ました。 主人公はボクサーの葦原…交通事故で下半身不…

位を取る(続)

合気道の基本はあくまで攻撃です。 攻撃といっても打ち込むというより、こちらから打って相手を呼び出すというのが基本です。打ち砕くんではなく、パッとゆくから相手がすぐ払おうと手を出してくるでしょ。その手を引っかけるというのが基本なんです。 (中…

塚原卜伝、稽古の極意

室町時代後期に新当流の祖といわれる塚原卜伝(つかはらぼくでん)という剣豪がおりました。あるとき、彼のところに一人の修業者が弟子入りしたいと現れます。 (中略) その弟子が卜伝に尋ねます。「先生、わたしは一生懸命稽古に打ち込みます。そうしたら…

相手より一歩速く殴る

武術もいろんな流派をたくさん習って、さまざまな技を習ったけど、全部必要なもんじゃない。 要は、相手より一歩速く殴るだけ。パッと出すだけ。一番最短距離で、一番簡単な技。考えてみたら、一番初めに習う基本の突きなの。 だから、闘うということ、何か…

開掌の伝

たとえば相手に手を握られた時にパッと手を開く(手ほどきで教える「開掌の伝」)。 すると皮膚がこすられることによって相手の手は無意識の内に捕の手に密着した状態になってしまうのである(この方法にはより奥の伝がある)。 『真伝合気口訣奥秘』より 相…

歩法の口伝

合気道の達人たちの足を見ていると、門下生の攻撃を受ける時に二、三歩も素早く足を交互に動かしています。 門下生の足はベタ足で、技を仕掛けられるまで、同じ足の位置のままとなっています。 これでは、技を仕掛けてくれといわんばかりの足ということにな…