…何の苦労もなく一発で声のボリュームが復活するという裏技を、カイロプラティックスの専門家・井関光男院長が提唱します。詳しくは次の項で解説しますが、理論的には、声帯の筋肉を活性化させることで声を復活させるのです。
(中略)
おそらく、声の音量が突如として倍近く、しかも楽々と出ていることに驚くはずです。このことで、声帯が声のボリュームもコントロールしていることが理解できるのではないでしょうか。
声が出ないときに行うマッサージのポイントは、第六頸椎と第七頸椎の間の神経にあるとのこと。声帯の筋肉を動かしている神経だそうですね。なので、その神経を指圧する要領でほぐすことで、大きな声が出るようになるという話。さらに、首前の胸鎖乳突筋もマッサージすると良いそうです。
肩凝りで肩の筋肉が硬くなっているのを実感しますが、首の筋肉も凝っているんですね。意識して動かす部位ではないので気づきにくいですが、マッサージをすると首筋がポカポカしてきます。
そういえば、合唱を教えている声楽の先生に聞いたことがあるのですが、天井から頭が吊られているイメージで立つと声が出やすくなるそうですね。首の上に頭が乗っているのではなく、浮いている頭に首がぶら下がっている感覚がポイントとのこと。これも、首を上下に伸ばすことで、第六頸椎と第七頸椎の間の神経をほぐしているのかもしれないですね。
監修: 亀渕友香(ヴォイスワークショップ主宰),福田宏之(医学博士),井関光男(井関ボディバランス研究所院長),主婦と生活社
出版社/メーカー: 主婦と生活社
発売日: 2002/02
メディア: 単行本
もくじ
ボイストレーニング編
メディカル編
フィジカル編
付録 音楽用語辞典