手の5本の指には、それぞれ役割分担(意味)があるそうですね。姿勢を支配しているのは末端、指先の意識で全身をコントロールする。とても興味深いです。
島津師範によれば「人間の動きは五本の指ですべてを表すことが出来る」という。
(中略)
「人さし指は読んで字の如く人を指す。すなわち『進む』動きを表します。
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指は動作と細かく連動しているというお話。とくに、動作に適した重心操作ができるみたいですね。重心位置の上げ下げ、以前、武術の先生からお聞きしたことがあります。
たとえば、片足で立ってバランスを取る操作。中指を曲げてグッと胸を張ると、重心が中丹田(胸部中央)に落ち着く。薬指を曲げてスッと腰を引くと、重心が下丹田(腹部ヘソ下三寸)に安定する。人差し指を真上に向けながら上を見上げてふわっとつま先立ちすると、重心が上丹田(眉間・オデコ)に集中するといった感じ。
指の曲げ伸ばしを用いて、瞬間的に重心位置を移動させられるのがポイントでしょうか。手首を掴まれたとき、手解き(掴み手はずし)、逆技(関節極め)、合気(投げ技)に、この感覚を使って技をかけるといった内容だったように記憶してます☆