インド武術のことを調べてて出会った書籍。藤原稜三さんの『格闘技の歴史』がおもしろいです。歴史的背景に詳しい本ですね。とくに、インドの徒手格闘技について書かれてる章に興味深いくだりがありました。
インドの格闘技に関しては、仏教経典の中にも、拳法や相撲の存在を示す事実が述べられており、仏教の釈尊自身が、拳法の名手だったことはほとんど疑う余地がないのである。
お釈迦さまの拳法、どのようなものだったのか気になりますね。そういえば、インドの仏教僧だった達磨大師、中国の嵩山少林寺で有名な方ですが、達磨さまが伝えた武術もインドの拳法なのかも。
面壁九年の座禅、ずっと座り続けて手足がなくなったというエピソードで知られる方で、日本のダルマの由来らしいです。
必勝だるまの置物、起き上がり小法師のように重心が低く、転んでも起き上がる。重さとのバランスによって姿勢をキープ。人間の重心は「丹田」で立ってるにように、置物だるまさんは重りで立ってる。感覚的にはとても武術っぽい。手足を使わず、体幹のイメージで立つ感じですよね。
仏教の武術。お釈迦さまの拳法はこういったバランス的なものが要素に含まれているのでしょうか。そういえば、少林寺の鍛錬には独特な姿勢が多い印象。どのような拳法だったのか、とても興味深いです。
藤原稜三