パワーラインの考え方の原型は、ジャック・デンプシーによって提唱された。ブルース・リーが所有している“Championship Fighting”の9章には、非常に多くのアンダーラインが引かれている。
デンプシーはパワーラインを「肩からまっすぐに拳のナックル底部」と定義している。
与えた衝撃の反動を弱い部分で受け止めないパンチの打ち方。それが“ショベル・フック”や“デンプシー・ロール”で知られるプロボクサー“ジャック・デンプシー”さんの“パワーライン”のようです。
パンチの加速に体重が乗ればのるほど、殴った反動(自分のダメージ)も大きくなる。打撃の威力を自分の弱い部分に戻さないように力を逃がす(流す)感覚みたいですね。
“攻撃”というと相手に与えるダメージばかりに注目していまいますよね。“自分に跳ね返ってくる反動”という視点が興味深いです。
パワーラインの意識は、逆立ちして立つときのように、自分の体重を腕の筋肉で支える感覚に近いように思われる。パンチが当たる瞬間に、パワーラインで“体の傾きを支える”イメージがポイントでしょうか。パンチというよりも、拳で体当たりするような感覚なのかもしれないですね。