柔道の投げ技は、相手との転ばし合い。
技の本質は「足数(あしかず)」の引き算にあるそうですね。
2本の脚で立ってる人間同士、
地面を踏む足の数を減らす勝負。
2本を1本に。
1本を0本に。
スポーツとなった柔道がレスリング化してしまうのは、
引き算が足し算になったから。
腰が引けた2人の組み合いは足し算。
2本足+2本足=4本足。
テーブルのような状態で、
強引にひっくり返すような投げ技になる。
体重、体格、腕力、年齢。
弱者のための武術が、強者のための格闘技に。
逃げ腰の相手を投げるのは至難の業。
腰が引けたら「指導」のルール、
本来の「引き算」に戻るきっかけになるのかも。