脱力した状態をキープするために、拮抗する筋肉を鍛えるというくだり。力を抜くのに筋肉は邪魔者だと思ってたので、脱力状態を維持するための筋力が印象的でした。筋肉の使い方、とても興味深いです。
肩が上がったままになってしまう人は、前鋸筋や広背筋を普段から使うことがありません。普段は緩みっぱなしになっています。
ですので、筋力が低下してしまっており、肩甲骨を引き下げるための力を出すことができなくなっているのです。だから、脱力できたとしても、その状態を保持することが不可能なのです。
「肩を上げずに押し下げる稽古」のくだり。橋本敬三医師の考案した操体法のトレーニングが興味深いです。全身の力を抜いて緩んでいるのが脱力ではなくて、脱力でだらんと下がった状態をキープするための筋肉は縮んでいる必要があるのですね。
脱力はふにゃふにゃではないって、
こういうことだったのですね。