最近、オランダの研究者は、十一人の被験者に対して、三週間ずつの交代でビール・ワイン・ジン・ミネラルウォーターを夕食に出し、その後の血中に含まれるビタミンB6の濃度を測る実験を行いました。
その結果によると、ビールを飲んだ後のビタミンB6の量は、ミネラルウォーターの場合の三十パーセント増、ワインの場合の十五パーセント増、ジンの場合の十七パーセント増となることがわかった。
ビタミンB6は、アミノ酸を効率よく消化し、脳の機能をよくする化学物質を合成し、心臓疾患を起こすアミノ酸代謝物のホモシステインを分解する働きがあるそうです。
(中略)
また、ビールは、アルツハイマーに関係が深いアルミニウムを溶解することも昔から知られています。
夕食のときの飲み物の違いで血中のビタミンB6の濃度が変わるという実験。ビールで晩酌って意味があることなのだと感動☆
ワインやジンも、パーセンテージは違えどアルコール全般に良い効果があるのかもしれないですね。それにしても、どうしてビールがダントツなのか気になります。それに、発泡酒や第三のビールはどうなんでしょ?
そういえば、ビタミンB6が不足すると口内炎になりやすいという話を聞いたことがありますが、ビールを飲んでいたら大丈夫?
ちなみに、この本によりますと、紀元前1800年頃のバビロニアのハムラビ法典に、ビールを飲みすぎて悪ことをした場合の罰則・法律が記載されているそうですね。そんな昔から飲まれている飲み物だとは知りませんでした(^^)
作者: 池内了
出版社/メーカー: 晶文社
発売日: 2004/12/30
メディア: 単行本
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