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ざつがくしてます☆ by ゆうはん

1分間の片足立ちでウォーキング1時間分の負荷「ダイナミックフラミンゴ療法」

 

 

 


昭和大学整形外科・阪本桂造教授は、1分間の開眼片足立ちを「ダイナミックフラミンゴ療法」と名づけ、長年、患者に指導してきた。

 

 「片足立ちは、場所も必要としないうえ、じつに短時間で骨の形成を促すのに十分な運動効果が得られる。片足立ちを左右1分ずつ行うだけで、足の骨には小一時間歩いたのと同じくらいの負荷がかかる。


骨粗しょう症や転倒による骨折防止に、たいへん適した運動だ」と阪本教授は語る。
 


実際に、1分1日3回の片足立ちを継続した人の骨密度を測定したところ、3カ月で6割以上の人で太ももの付け根の骨密度が上昇した。
 


また、40― 80歳代の女性約100人を対象に、6カ月にわたって左右1分ずつ1日3回の片足立ちを行った組と、行わなかった組とを比較した(両組の平均年齢はほぼ同じ)。
 

6カ月後、片足立ちを継続していた組は、平均65秒できたの対し、行わなかった組は34秒にとどまった。さらに、6カ月間に転倒した回数を比較すると、行わなかった組のほうが3倍以上も多かった。
 

骨だけでなく、股(こ)関節や腰、背中周辺の筋肉も鍛えられるため、股関節痛、背中や腰の痛みが改善したとの声も聞かれるという。

 

『夕刊フジBLOG(2007年2月6日):骨を鍛える「ダイナミックフラミンゴ療法」』より

 

 

 


骨粗しょう症に効くという“ダイナミックフラミンゴ療法”…なぜ片足立ちを1分間するだけで約1時間分の負荷が足の骨にかかるのか、不思議ですよね。


以前見ましたDVD『NHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体 Vol.5「なめらかな連携プレー~骨・筋肉~」』にメカニズムを解明するヒントと思われる興味深い実験がありました。

 

頭側を低くする形で6度の傾きのベットを用意。そこで寝ると、人体は「無重量状態」と同じになるという。被験者に一週間起き上がらずに生活してもらい身体の変化を検証するといった実験。


その実験の結果は、一週間で足の筋肉は衰え、すぐに立つことができなくなってしまう。足だけではなく、心臓や内臓、全身の筋肉も衰えていました。


地球上で無重力になることはありませんが、ベットで“寝たきり”になることが身体を弱らせる大きな要因なのだと痛感したのを覚えています。


宇宙から帰還した宇宙飛行士は「人を一人背負っているように身体が重い」と感じるらしいです。それは、重力という負荷から解放されることで身体(筋肉)が弱くなるということ。逆にいうと、重力によって身体は知らず知らずのうちに鍛えられているようです。

 

1分間片足立ちすることで1時間のウォーキングに相当するという“ダイナミックフラミンゴ療法(運動器症候群・ロコモティブシンドローム対策)”。両足に分散している体重を片足に集中させることで、重力が増えたような感じになるということでしょうか。歩行はしていなくても、重力の負荷が増すことによって鍛えられている。

 

同番組によりますと、筋肉と骨は“運動”“重力”“カルシウム”で成長していくとのこと。骨はそれ自体カルシウムでできていると同時にカルシウム貯蔵庫になっていて、筋肉はそのカルシウムを使って運動している。


片足立ちになることで骨への圧力が高まり密度が増す、それを支えるようにして必要な筋肉が鍛えられる。足を動かす歩行ですと骨の密度を高めにくい(瞬間的な圧力)と思われますから、骨粗鬆症と筋肉の低下を同時に防止するのには片足立ちが最適なのかもしれないですね。筋肉を激しく動かすこと(運動)だけがトレーニングではないのだと感じた興味深い映像です(^-^)

 

 

 

 

NHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体 Vol.5「なめらかな連携プレー~骨・筋肉~」 [DVD] 

司会進行:小出五郎・タモリ
音楽: 久石譲

[asin:B00008PTC9]



 

 

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