歩行術の根本原則は「臍納め」と呼ばれ、気を丹田(臍の下の気力が集まるとされる所)に納め、首筋や腰や足の先までの凝りを解くにあるという。
(中略)
最初の一里(約四キロ)はゆっくり歩き、気が丹田に落ち着き、体中の凝りが解けて足が軽くなったら速歩に移る。腰の回転をなめらかにする「腰千鳥」、脚の回転をなめらかにする「千鳥車」で歩く。
3日で伊勢と江戸の間を往復して手紙を届けたという“竹川竹斎”さん。普通は二週間掛かる道のり。足が早い飛脚屋さんでも、配送物のリレーをして届ける距離。早足の秘密は「神足歩行術(かみあしほこうじゅつ・しんそくほこうじゅつ)」にあるという話。
歩行術の秘訣は、筋肉の凝りを解くために体を緩めることにあるとのこと。「臍収め」「大緩み」「小きざみ」「車さばき」といった“緩め”の口伝が紹介されています。「腰千鳥」「千鳥車」といった特殊な歩法など、体を緩めるのがコツのようですね。
また、移動中の掛け声が決まっていて、平地用と登り坂用の二種類があるとのこと。掛け声で呼吸を整えている?それに、砂道、向かい風、追い風、雨の中、ぬかるみなど、条件によって意識するポイント(部位)が変わるみたいです。
どんなに速く、どんなに長い距離を歩いても疲れない極意。習得できたら助かりますね☆歩けば歩くほど体がほぐれる…動くことで全身の凝りが解かれていくそうですから、徒歩での旅行が楽しくなりそうですね。