お肉を食べすぎるとコレステロールが悪さをする。血管が塞がるというのは人間だけらしいですね。他の動物は害にならないという興味深い話。
その違いは“GC”と呼ばれる物質の有無にあるとのこと。もともと人間にも“GC”はあったが、脳が大きくなる過程で失ったみたいですね。人間が驚異的な頭脳を発達する段階で、神経細胞の成長に邪魔な物質だったようです。
また、人間は直立したため重力によって血液が足に集まってしまう。なので、全身に巡らせるため交感神経の働きによって血管を細くして圧力を高めているために、脳に血液を送るためのメカニズムが生まれた?
その結果、細くなった血管に血液を送り込むことで心臓の負担が増加したことで、心臓疾患の原因の一つになった。そして、ポンプとしての心臓を助けてくれるのが足の筋肉。歩くことで血液が下半身から送り出され、心臓病になる確率が低下するようです。「足が第二の心臓」といわれる由縁とのこと。
つまり、直立している人間にとっては、血管の圧力(血圧)が高くないと全身の血流が悪くなるということ。血管を塞ぐ働きで心不全(心疾患)に…心臓病は、直立二足歩行の対価みたいですね。
NHKスペシャル
病の起源・第4集
「心臓病 高性能ポンプの落とし穴」
ナビゲーター:谷村新司
語り:伊藤敏恵
2013年10月27日21時~21時50分放送