二日目のカレーが美味しいという料理の謎が知りたくてお取り寄せした本。でも、一番興味深かったのは薬味の「にんにく」でした。精がつく食材というイメージのニンニクですが、人体にとっては有害な毒物なのですね。
ニンニクは強い殺菌力や抗菌力がある物質を含んでいます。
(中略)
じつは強い殺菌作用を持つニンニクの成分は、大なり小なり多くの生物にとって有害なものです。そのため、ニンニクを食べると有害な毒を排除しようと人間の体内の免疫力は高まり、防御態勢に入ります。
そして、人間のさまざまな生理作用が活性化されるのです。
薬を飲み過ぎれば毒にもなる。毒も少量ならば薬にもなる。なぜ元気になれるのか、理論になるほど納得。にんにくの殺菌力の強さでお腹を壊したことがあるので実感をもって理解できました。毒でもってナチュラルキラー細胞を活性化させるという理屈、予防接種のようなものなのですね。
稲垣栄洋 (著) asin:9784259547332