オリーブオイルは、大腸を刺激し、排便を促す効果を持つ油です。紀元前から「自然の下剤」として知られており、イタリアではいまでも、子どもの便秘予防にティースプーン1杯を飲ませているほどです。これはオリーブオイルに含まれるオレイン酸の効果です。
一番興味深かったオリーブオイルのくだり。天然の下剤として活用されているというお話、勉強になりました。便通が治るメカニズムが印象的で、小腸で吸収されずに、腸管内の滑りをよくしてくれるのですね。
私も以前、下剤を継続的に服用していた慢性便秘症の患者さん64名に、オリーブオイルを毎朝30ミリリットル摂取してもらう調査をおこないました。
結果は何と、64名中62名が下剤服用を減量でき、1名が下剤をやめることに成功したのです。特に便が硬かった患者さんでも、普通の硬さの便になるまで症状の改善が見られました。
さらに納得なのが実験の実証データ。薬物ではないので、人体に害のない食材ですし、ダメもとで試してみてもよいですよね。今までもオリーブオイルを料理に使っていたのですが、そのまま飲むようにしたら、便が出過ぎて困るくらいで快便です（笑）
松生恒夫 (著) asin:9784344984820
