カラダの研究

理想の体をつくる習慣、動きを変える考え方を求めて

合気の掛け方

 

 

 

 

合気が入った瞬間、ショックが相手の首を襲う。あまり強く合気を掛けると、むち打ち症になることもある。

 

 幻の神技・大東流合気柔術[ビデオ]

 

 

 

 


合気を掛けるという行為・動作は、柔道で言うところの“事前作り(重心崩しのための仕掛け)”のようですね。その目的は「相手の動きを止める」「相手を投げ易い状態に崩す」こと。


大東流合気柔術六方会の岡本正剛さん(堀川幸道さんのお弟子さんで、武田惣角さんの孫弟子にあたる方)は、「攻める気持ちがない相手には掛からない」と正直に述べられています。合気とは、攻めてくる相手を制御するための技術であり、動かない相手に無理やり掛かるものではないという話。


とくに「むち打ち症」になる合気は、相手の体重移動を利用した衝突の技術。掴まれた腕を通して、相手の力や勢いを自分の方へ呼び込み、そのエネルギーを再び相手に戻すというもの。

 

そのポイントは「円・呼吸・条件反射」の3つ…

 

1.相手の力を丸く流して返すために、“円”の軌道を描くこと
2.相手が動いた瞬間を捉えるために、“呼吸(タイミング・リズム)”を合わせること、吸って吐く呼吸と技の動作を一致させること
3.相手の姿勢を反り返らせるために、“条件反射”を利用すること

 

これら3つのポイントで合気が完遂すると、相手の胴体が反り返り、重心が高い位置へと上がります。そのまま、上げた重心を下げさせないようにキープすることで、相手は身動きが取れない状態になるという仕組み。あとは、上がった重心を下げさせ、固まった相手を解放してあげるだけ。重心の落下を利用して筋肉・筋力を使わずに投げることができる“柔よく剛を制す”メカニズム。


これは、イスに座っている人のオデコを抑えるだけで立ち上がれなくなるマジック(?)のやり方と同じで、重心移動をさせないのが秘密(トリック?)のようですね。


強く合気を掛けてしまうと「首が鞭打ちになる」というのも、背筋が反り返ったときに、肘、脇、アゴが持ち上がるため。ガクンっと頭が上を向くので、重い頭部を支えている頚椎に大きな負荷が掛かるようです。