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ざつがくしてます☆ by ゆうはん

王貞治さんの片足立ちバッティング「フラミンゴ打法」

 

 

 

 

荒川さんの指導がユニークだったのは、紐で吊った新聞紙の短冊を刀で切らせたり、合気道の稽古に出かけたり、バットを振ること以外の鍛錬を取り入れて、あらゆる角度から選手たちのやる気、集中力を高めようとしたことでした。


新聞紙の短冊を刀で切るというのは、非常に難しいことです。


(中略)


これは、野球の場合の、バットのヘッドを走らせるということに通じます。ボールをバットでひっぱたくのではなく、ボールのなかを通す感覚が刀の練習によって身につきました。


ボールを切ってしまう、そういう感覚です。

 

 王選手コーチ日誌 1962-1969 一本足打法誕生の極意

 

 

 


一本足打法は合気道(藤平光一氏の心身統一合気道)の立ち方(重みを丹田に落ち着ける)と、日本刀による短冊切りの感覚によって完成したとのこと。


それは、ボールを叩くのではなく、真芯をとらえて真っ二つに斬る感覚。刀でスライス切りするイメージでスウィングしていたというのが興味深いです。


同じ動作をしていても、叩くイメージと、切るイメージでは効果が変わりますもんね。叩くイメージですと打楽器のように当たった瞬間にボールとの接点で跳ねるような感覚が強く、切るイメージですと貫通するようにしてボールの接点から先(反対側)まで抜ける感覚が強いのだと思われる。


武道の突きや蹴りといった打撃技も、“打つ”というよりも“刺す”というイメージで行った方が威力が浸透しますし、行為(動作)をどのようなイメージで捉えるかが上達のポイントなのかもしれないですね。

 

 

 

 

 

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