カラダのことはわからない

健康・運動・食事・ダイエットの日記

相手からは遠く、自分からは近い

 

 

 

自分の攻撃は当たるが、相手の攻撃は自分には当たらない状況を作るにはどうしたらよいか。


剣ではそれを「自分からは近く、相手からは遠い間」という表現で表す。


(中略)


「相手からは遠い」ということは、相手から遠い所に位置しろということでないことはいうまでもない。遠い所にいたら、自分にとっても遠くなる。


相手を巧く動くことのできないリズムに落としいれ、相手が打ち難い角度に自分が位置することによって、結果的に「相手からは遠い」所に位置することになる。

 

武道の力

 

 

 


「相手からは遠いのに自分からは近い間(ま)」…まるで禅問答のような不思議な状態ですが、具体的には一方的に攻撃できる有利な状況を意味しているようですね。


それはどのような状態なのか?“間(ま)”という言葉が使われているように、拍子取り(タイミング)と位置取り(角度)がポイントになっているようです。

 

相手の打撃攻撃(突き)の流れを分解すると…


1.足を踏み込んで拳の移動を始める(加速)
2.腰の捻りとともに腕が伸びる(加速・等速)
3.腕と腰が伸びきる(減速・停止)


こちらは、相手の動き出しを見てから動き、最短の距離を等速でちょっとだけ動く。


1.相手の攻撃開始を感じて動き出す(足を一歩動かす)
2.相手の攻撃がトップスピードの瞬間に体重移動(一歩出した足の上に全体重をのせる)
3.相手が攻撃モーションを終える瞬間に打撃を当てる(体重を相手に預ける)


相手が減速・停止のタイミングに、こちらは重みを加えるのに適した状態(ポジション&荷重がかけやすい状態)にある。相手の動作終わりに合わせることで優位になるタイミング取り(拍子)。相手の道のり(工程&時間)は遠く、自分の道のりは近い。

 

位置取り(角度)を三角定規で例えるなら、相手の攻撃の軌道が最も長い斜辺を移動するところ、こちらは最も短い底辺を移動するような感じでしょうか。


相手の伸びた腕が斜辺、底辺の距離を体重移動しながら真っ直ぐ相手に手を伸ばす(三角形の高さに相当)。左右の重心移動(底辺)と前後の腕の動き(高さ)を同時に行うことで相手よりも移動距離は少なくなる。

 

二人が同じ条件で動いていたなら実現しませんが、こうした間(時間と空間)の使い方が「自分からは近く、相手からは遠い間」を可能にするのかもしれないですね。