研・考・思・好

ざつがくしてます☆ by ゆうはん

手の長さとは

 

 

 


手の長さとは、何処から何処までだろうか?これはたいへん重要な問題である。手の長さとは、肩から指先ではない。


ではどのように測るのか?手の長さとは、右手の指先から背中を通り左手の指先までのことである。これが手の長さである。


(中略)


これは何を意味しているのか?拳法の動作原則とは、二本の手を別けて考えるのではなく、二本の手を一本の手としていっしょに動かすのである。

 

 

 発勁力―すべての武術に通ずる打撃原理

 

 

 


武術の身体感覚は、陰と陽、表と裏、左と右…対になるものがセットになっています。右手を動かそうと思ったら、左手を動かす。左右一対の意識が「腕の長さの例え」のようですね。


たとえば、両手を左右に開いて立ちます。右手を引っ張られたら、左手で何かを掴むように手を伸ばせば抵抗できるような感覚。

 

逆に、相手が右手を押してきたら、左手の肘を曲げて、両腕のバランス(長さによる重心位置)を変えるだけで押し返す力が増します。

 

左右の腕が繋がっているようにイメージすることで、動かしたい方とは逆サイドの変化・運動を力に利用できるようになる。「1本の腕の長さはどこまでか?」という不思議な問いは、身体の捉え方・意識をちょっと変えるだけで技術が上達する“秘密のなぞなぞ(口伝)”のようですね。

 

 

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