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ざつがくしてます☆ by ゆうはん

拳の握り方

 

 

 

素手で牛を倒すには拳の握り方も大切だった。大山の指の握り方は極真空手独特のものだ。


他流では人差し指から中指、薬指から小指を巻き込んだ上から親指で押さえて拳をつくる。が、大山は小指と薬指を握り、これに中指と人差し指をそえて親指で押さえるのだ。


こうしてできた拳頭に全体重をのせ、当てる瞬間に人差し指と中指の拳頭をねじ込むように当てる。

 

 

 スポーツヒーロー究極奥義

 

 

 

47頭の牛の角を手刀で折り、4頭の牛を即死させたことで“ゴットハンド”“牛殺し”と呼ばれる大山倍達(国際空手道連盟極真会館創設者)さん。梶原一騎さん原作のカラテ漫画『空手バカ一代』で半生が描かれてます。

 

とくに、山篭りで孤独&過酷な修業を完遂するために、自ら片方の眉毛を剃って下山できないようにしたというエピソードが有名。修行のパロディネタとして色々なところで使われてますね。

 

素手で牛を倒すために、拳骨を硬く強化する方法…大山倍達さんの拳の握り方。すべての指に均等な力を入れて丸めるのではなく、中指と人差し指は添えるだけ。小指、薬指、親指の3本に力を入れることがポイントのようです。見た目には、指の第二関節が綺麗に並ばない握り。


正拳突きの打撃攻撃を“人指し指”と“中指”の二本の拳頭に当て、インパクトの衝撃を小指・薬指・親指の力で押さえ込む感覚。小指と親指の外側に架空の指を想定することで、拳の圧力を高める指使い(手之内)が秘訣なのだと感じます。

 

以前読んだ「七本の指で絞り上げるように握る」という沖縄琉球唐手の極意(拳訣)も、この感覚に近いのかもしれないですね。何も意識せず、指を素直に真っ直ぐ握ると、力の方向が自分に向いてしまう。なので、拳骨が衝突する二本の指には力を入れない。ギュッと拳を細くすぼめるような感じで、7本の指をを掌の中央に集める。高まった拳圧(圧力)の膨張する力を拳頭に集中するイメージ。

 

例えるなら、拳を丸いゴムボールだとして、楕円形に押さえ込むような感覚でしょうか。衝撃を筋力で受け止めず、圧力で跳ね返す。空手の神様・大山倍達さんの「神の手(“小指の握り”“親指の押さえ”)」は、こうした身体感覚なのかもしれないですね。

 

 

 

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