研・考・思・好

ざつがくしてます☆ by ゆうはん

ワン・インチ・パンチ

 

 

 

手は他のいかなる動きにも先駆けて動かなければならない。


(中略)


“手が足より先”という考え方はフェンシングから来ている。

 

ストレートリード 

 

 

 

ブルース・リーさんの創始した“ジークンドー(截拳道)”の一番の特徴は、利き腕を前に構えるスタイルですよね。ジャブは牽制はでなく、必殺ブロー。最大の武器を一番相手の近くに置くという発想が興味深い。


逆突きや逆蹴りといった構えの後ろにある手足の方が距離があるので、加速と距離によって威力が高い。でも、遠くからの攻撃はスピードや威力があったとしても時間的に遅い。「構えて、狙って、撃って」というモーションそのものが隙(時間的なロス)になる。


従来の突きや蹴りですと、足の踏み込みによって重心が先に動き、それによって拳や足先へと重み(威力)が伝わる。ですが、ジークンドーのストレートリードは動いた手足に引かれるようにして、あとから遅れて重みが動く感覚のようですね。


前足の着地点をスッとスライドさせるようにして攻撃する…フェンシングのような感覚。“手が足より先”という考え方はフェンシングがヒントになっているという話です。

 

相手に近く、より早く相手に届くストレートリード。肝心な打撃攻撃の威力は、身体を左右に開く作用反作用で得ているのだと考えられる。ポイントは、拳が相手に到達する瞬間に後ろ足を踏むこと。拳を密着させた状態から相手を吹き飛ばすパフォーマンス技“ワン・インチ・パンチ”の打ち方が基本になっているのかもしれないですね。

 

 

 

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