読書書籍:99%の人は歌がうまくなる!
実際のところ、周囲の人に衝撃波として飛んでいくような声は、全身が充分に共鳴していなければ出せないものです。
そのために不可欠なのが骨振動です。かつて、身体の体積が大きいほど声は響くという迷信があった頃は、声楽家の多くがブクブク太っていました。
しかし、近年になって骨振動を補助するのは筋肉だ、ということがわかってきました。
『ドラえもん』に登場するジャイアン(剛田武)の歌声に関する考察のくだり。度々リサイタルを行っては、音痴な歌を響きわたせる迷惑行為でのび太たちを苦しめていますが、あの能力(スペック)は一つの才能のようですね。ジャイアンは、骨振動に適した良質な筋肉ボディの持ち主というポジティブな分析をされているのが興味深いです。
自分の声が録音したのと違うという「骨伝導(耳にダイレクトに響いている)」は聞いたことがありましたが、「骨振動」という言葉を初めて聞きました。歌を歌うということは、骨と筋肉を使って全身が楽器のような状態になっているんですね。ジャイアンの歌声を苦痛と感じるのは、骨が共鳴しているから?
作者:海沼実
装丁:釜ヶ澤勝彦
イラスト:武田邦洋
出版社/メーカー: 実業之日本社
発売日: 2013/12/06
メディア: 単行本
もくじ
はじめに 声に対するコンプレックスをなくす
第一章 自分の声を知ることからはじめよう
第二章 声が生まれ変わるメンテナンス術
第三章 声を磨くためのボーカルトレーニング
第四章 声をコントロールするコツ
第五章 歌がうまくなるためのテクニック
第六章 実践ボーカルトレーニング
あとがき 99%の人は歌がうまくなる!