大東流合気柔術六方会の岡本正剛先生のお弟子さんの書籍。武術の達人・岡本先生の投げ技が晩年にどう変化していったのかなど、お弟子さん視点の気付きがとても興味深いです。
それに、極意を力学的にも研究されていて、この1冊を読めば他に、身体や武道関連の本は読まなくても知りたいことはこれで充分と感じるほど、充実した内容に感じました。
とくに、印象的だったのが「長いスパナと短いスパナの実験」のくだり。テレビ朝日さんの番組「紺野美沙子の科学館」で紹介された岡本正剛さんの実技を科学的（物理法則？）に解説、わかりやすく紹介されています。
実際に、二人の人間が向かい合って両手をつないでグルグル回るという運動で試してみました。両者が腕（肘）を伸ばして回転するのと、片一方が肘を曲げて回転するのでは、働く力が大きく変化しますね。肘を伸ばしてる側は、遠心力で飛ばされそうになりました。試してみると違いが結果ですぐわかるのが面白いですね。柔道の投げ技にも応用できる？？
この内容で書籍の価格が2000円（税別）というのは、とても安いと感じました(^-^)
作者: 浅原勝
出版社/メーカー: 株式会社 日貿出版社
発売日: 2017/02/18
メディア: 単行本（ソフトカバー）
